飛行機での話題で思い出したこと
97年7月に友人と香港に行きました。中国への返還が決まっていましたので、返還前の香港がみたかったのです。
ＡＮＡ便で当時の啓徳（カイタック）空港の着陸寸前に、聞いていた「香港アプローチ」で大きくカーブして降下し、駐機している他の飛行機と同じ高さになり、いよいよタッチダウンかと思いきや、再びエンジン全開で上昇しました。機長アナウンス「やり直します」。「やっぱり世界一難しい空港なんだ！」初めての経験でした。
香港観光の目的の一つは「悪の要塞：九龍（クーロン）城」を見ることでしたが、返還前既に取り壊されていたとのことでした。しかし、初めて中心街ネイザンロードを歩いてみると、全てのビルに、商店の入り口と同じように中に入っていく通路があり、一歩中に入ると二度と出てこられなくなるのではないかと思われるような怪しい迷路になっていました。「街中が九龍城や！」と叫んだことを覚えています。
18年12月に再び香港を訪ねましたが、空港は巨大な新香港国際空港に移転しており、ネイザンロードも有名ブランド店が多く、九龍城のようなイメージは消えていました。郊外は近代的な超高層マンション多数（密度も半端でない）と、見た目にはスラムに見える高層マンションが混在していました。香港に建ペイ率とか高さ制限とかないのでしょうか？自分のベランダの前は（続いてる限り）全て自分の空間だと思っているのでしょうか？香港らしい風景です。
