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安いニッポン_価格が示す停滞

 花と鉄(鉄道)にボケた老人で、経済本は読まなくなりましたが、週刊誌で紹介されタイトルが気になったので買ってみました。

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 これは、2019年末日経新聞「安いニッポン」掲載後その新書化が企画されたのですが、直後にコロナ感染拡大で世界が変容し、その影響も加味して21年3月に発行されたとあります。


 え~日本は物価が高いんじゃないの? そう思うあなた!「はじめに」だけ立ち読みしてもいい、ぜひ読んでいただきたい。

第1章「デズニーもダイソーも世界最低水準」
要約すると
①TDLは、値上げを繰り返し現在8、700円だがアメリカの7割にも届かない。「安いけど混み過ぎていて、乗り物にはほとんど乗れない。だから結果的に高く感じる」(29歳中国人の皮肉)

ダイソー亀有店は、848坪に約5万アイテムがありほとんどが100円。マレーシアから来た女性は「こんなに安くていいのかしら」。

海外は100均のような単一価格ではなく商品によって3段階ほどに分けているが、日本の100円にあたる商品が台湾49台湾ドル(180円)、アメリカ1.5ドル(160円)、タイは60バーツ(210円)、フィリピンは88ペソ(190円)

③回転ずしは、日本のくら寿司100円、アメリカ270~310円、台湾140円。「ニューヨクで寿司をたべようとすると200ドル22,000円くらいする」

 これ以降の章題だけ書くと、
第2章 年収1400万円は低所得?
第3章 買われるニッポン
第4章 安いニッポンの未来 

 コロナ禍以前、インバウンドによる爆買いで販売も観光サービスも少し浮かれてしまったが、遠くないうちに、あなたの会社も海外から買われ、もっと安い賃金で働かされる国になるかもと。あります。

 私のような年金生活者は、とにかく物価が安いに越したことはないと思っていますが、端的に言うと「物価が安いのは、給料が上がらないから」「給料の範囲でしか、消費できない」

 将来の日本を背負う現役の方々の給料が上がることを願っています。